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ありがとう、アソーカ。

  • 執筆者の写真: Daishi Torihara
    Daishi Torihara
  • 2017年8月10日
  • 読了時間: 4分

マハーボーディ寺院から帰ってきたら、次の予定を練ります。

一緒に旅をしていた林さんと京太郎は明日の深夜の便でコルカタから日本に帰国するので、なんとか今日のうちにコルカタまで移動しておきたいところ。

コルカタ行きの電車の情報を集めようと現地の旅行代理店を訪れてみると

みんな口々に

『コルカタに行くなら、バスの方が絶対にいい!!』

という始末。

しかし、ここはインド。

そんな簡単に人の言うことを信じてはいけません!!

ちなみに詳細を聞いてみると

夕方発の夜行便みたいで、明日の朝にはコルカタには着くとのこと。

さて、バスにしようか電車にしようか迷っていると一人のインド人が日本語で話しかけてきました。

『おニイさんたち、ナニしてるの??』

こんな風に日本語で話しかけてくる人たちは、今までの経験上、たいていあやしい人ばかりです。

関わるとろくなことがありません。

無視をして通りすぎようとすると

『ナンで、ムシするの?  ドコか行きたいとこアル? あんないスルよ。』

としつこく話しかけてくるので、とうとう根負けして

『今日、コルカタに行くからごめんなさい。』

と話してしまいました。

そうすると彼は

『それならバスがいいよ。バスターミナルまで連れて行ってあげるよ。』

というので、

『どーせ、後でお金取られるんでしょ??』

というと

『おカネなんかいらないヨ。 ただでいいヨ。』

というので、絶対にお金を払わないことを約束して、コルカタ行きのバスターミナルまで連れていってもらうことにしました。

彼の名前はアソーカ。


なんでも観光客向けに、数珠を作っているらしくて以前は、マハーボーディ寺院の前にお店を持っていたんだけど、寺院の近くでテロが起きてから寺院の近くでは商売ができなくなったので、今は、少しバスターミナルの近くで商売をしているらしい。

しかし、バスターミナルは町の中心地から離れているので、今はあまりお客さんが来てくれないとのこと。

だから、時折、こうやって観光客に話しかけて、その人がよかったら自分の店に来てもらって数珠を買ってもらっているみたい。

そんなアソーカにバイクにのせてもらって向かったバスターミナルは、町の中心部から徒歩で20分くらいのところにあって、ターミナルと言っても2台ほどのバスが止まっているだけ。

コルカタ行きのバスがどれか聞いてみると、そこに止まっていたオンボロのバスがそれでした。


車内も薄暗くて、東南アジアの夜行バスと比べると雲泥の差です。


値段を聞いていみると、スリーパーと呼ばれる横になれるシートが400ルピー(約800円)

シットと呼ばれる座るタイプのシートが730ルピー(約1500円)

アソーカに聞いてみると、インド人はスリーパーのシートに10人ぐらい寝ると聞いたので、どんだけ広いシートなんだろうと思ってスリーパーのシートを覗いてみると…


ムリ―!! ここに10人は寝れません!!笑

インド人って、やっぱりスゴイんですね。ある意味尊敬します。

アソーカに相談してみると、3人ならスリーパーを1席とシットを1席取れば大丈夫ということでした。

『えっ!? 僕ら3人でコルカタに向かうんですけど?? 2席で大丈夫なの??』

アソーカの話だとインドのバスは席に対してお金を払うので、スリーパーのシートを1席買えば、そこに何人寝ても大丈夫とのこと。

なるほど、だから、インド人で貧しいひとはスリーパーの席を10人とかでシェアするのね。

さて、これまでインドを3回旅してきて、バスなんか乗ったことがなかったので、インドのバス、本当に大丈夫かという不安もあったけど、

電車に乗るためには、ここブッダガヤからガヤの駅までまたリキシャ―で移動しなくてはならないし

夜行バスならもう少し、ここブッダガヤでゆっくりできると思った僕らはインド初バスの旅をすることにしました!!

チケットはターミナルの横のチケット売り場ですぐに買えました。


それもこれも全て、アソーカのおかげです。

アソーカは、本当にいい人で、一緒に旅をした林さんと京太郎は、バスの出発の時間までバイクで色々と町を案内してもらったみたいです。

町を去る前に、アソーカのやっているお店も案内してもらったけど、結局、最後までお金を要求されることはなかったです。

インド人って、今までは誰でもかれでも外国人をだますようなイメージがあったけど、でもアソーカのおかげで、ちょっとインド人に対するイメージが変わりました。

本当にありがとう、アソーカ!!

そして、お世話になったアソーカに別れをつげて、僕らは一路、コルカタを目指します。


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